Interview #02

Community Director

庄司 美砂子

Misako Shoji

厳しい環境を選んでこそ得られる成長と自信。

初めてのエジプト旅行で衝撃を受け、大学進学時には海外留学をすると心に決めており、3年生の時に1年間休学をしてニューヨーク州の語学学校に留学しました。

3ヶ月ぐらい経ったタイミングで、英語をもっと勉強したいと思い、日本人があまりいない厳しい環境を求めてマンハッタンの学校に変更しました。

留学中も海外で働きたいという思いはありましたが、まずは日本で社会人としての基礎力をつけようと思い、帰国後に、日本で就職活動を行いました。

いつかは海外に出るつもりだったので、日本の会社では3年間思いっきり働くと決めており、過酷な環境の会社で働きたいと考え、就職活動をしていました。ブラック企業でも良いぐらいの気持ちだったので、友達からは変わった会社選びの軸だと思われていたと思います(笑)。

その中で出会った株式会社ネオキャリアとご縁があり、新卒で営業職として入社しました。ブラック企業ではありませんでしたが(笑)、アポイント取得のための飛び込み営業や電話連絡、資料作成など業務も多く、土日も含めてとにかく必死で毎日仕事をこなしていました。そんな努力もあってか、新卒2年目で新規事業のマネージャーに抜擢され、5名ほどのチームを任せてもらいました。
マネージャーとして働く中で、営業力がついただけでなく、顧客との関係性の作り方や、メンバーとの接し方、忍耐力なども身につき、現在の仕事にも活きていると感じます。

あえて厳しい環境に身を置いたことで、短期間での成長を実感できたことも良かったですが、成果を残せたことで自分に自信がつき、海外に出て働くという目標に向けて、前向きに進んでいける土台になった経験でした。

課題を通して感じたコミットすることの大切さ。

海外で働くと決めて退職した後は、ニューヨークでのインターン先を見つけて渡米しましたが、なるべく早く正式な仕事を見つけたいと思い、積極的に求人情報を調べていました。現地の求人を探す中で、イベントスタッフの募集をしていたJforwardの求人を見つけ、JAPAN Fesのボランティアを行うことになりました。

実は前日の夜も別のイベントの手伝いがあったので、徹夜でJAPAN Fesのボランティアに参加したのですが、とても楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまったことを覚えています。

出店者様のお手伝いや、来場したお客様の接客業務がメインで、休憩する時間もあまりないぐらい忙しかったのですが、会場の熱気や参加した方々の喜んでくださる姿が印象的で、2日間だけの仕事だったものの、ここで働きたいという気持ちが強くなりました。

2日目の仕事が終わったあと、「今後も一緒にやってみないか」と声をかけていただき、ビザの発行が必要なことを伝えると、試験期間を設けて課題をクリアできれば、ビザの発行をしてくれることと正式雇用を約束してくれました。

ビザの発行には、時間やお金、手間もかかるので、負担してくれる会社は多くありません。そういった中で、誠実に対応してくれたJforwardの姿勢を受け、ますますここで働きたいと感じました。

出された課題は、「1ヶ月後に予定しているプールパーティーイベントに、日本人50名を集客する」というものでした。

ニューヨークでは知り合いがいないため、道を歩いている日本人にひたすら声をかけて集客したり、日本人がいそうなスーパーにいったり、語学学校などで声をかけさせてもらうなどして、参加者を集めようと頑張りました。

親切に話を聞いてくれる方がほとんどでしたが、観光で来ている方が多かったので日程が合わないことも多く、チケット代もかかるためかなり苦戦し、結果は40名と、目標の50名には届かず未達成となってしまいました。

本当に悔しく、絶望しましたが、このまま諦めたくないと思い、もう一度チャンスをもらいたいと懇願した結果、前回より難しい課題であればということで、再チャレンジをさせてもらえることになりました。

再挑戦の課題は、「JAPAN Fes出店店舗10店舗を集める」というものでした。

今でこそJAPAN Fesは、集客が成功しているイベントとして出店者様にも認知いただいていますが、当時はそこまで集客力もなく、また出店料も他のイベントよりも少し高かったため、出店店舗を集めることに苦労していました。

目標達成のためには、アタックする量が大事だと思い、ニューヨーク中の店舗様に直接訪問に行ったり、Instagramで飲食店を探してJAPAN Fesの概要などをDMで送り、返信があればアポイントをとって説明して、ということを繰り返しました。

DMは、200件送って1件のレスポンスがあるかないかという確率ですので、返信があれば、電話でもいいのでとにかく説明をさせてもらい、申し込みの可能性を少しでも上げるために手段は問わず色々なことを試しました。この時は、本当に過去の営業経験が生きたところでしたね(笑)。

努力の甲斐あって、目標を達成することができ、無事採用してもらえることになり、本当に嬉しかったです。

私は、このJforwardでの課題を通して、自分のやりたいことに素直になってコミットする大切さや、執着できることが幸せだと学ばせてもらいました。

目標達成に向き合う中で、ただ採用されるのではなく、「課題を達成して」正式に採用してもらうことが重要であり、自分の本当にやりたいことだと気づきました。この思いにコミットし、Jforwardの一員として認められたいという気持ちで頑張れたことが、自分にとって有意義な時間だった思います。

Jforwardでは、これまでJAPAN Fesの出店営業や、開催・運営サポートなどをメインで行なってきましたが、現在はCommunity Deptという部署を立ち上げ、日本人コミュニティを作っていくことを目的に活動をしています。

海外でビジネスをしていて感じるのは、コミュニティの強さです。同じアジアの国である中国や韓国は、チャイナタウンやコリアンタウンなどに見られるように、彼ら独自のネットワークを持っており、コミュニティの強さを活かしてビジネスをしています。

一方、日本人の傾向としては、日本人同士ではあまり集まらず、外国人と一緒にいる傾向が強く、一匹狼みたいな人が多いです。自国の人以外との関係性も当然大事ですが、極端に日本人を避けたり、ともすれば足を引っ張り合ったり、日本企業同士で競い合うことも多いことが、今後日本人が海外でビジネスを展開していく上での課題だと感じています。

そういった現状を変えるために、日本人コミュニティを作り、お互いに助け合いながら、世界に対して日本という国全体で戦っていく機運を生み出していきたいと考えています。

JAPAN Fesを軸に、出店者様やスタッフなど同じ想いを持つ仲間を増やしながら、アメリカ全体を視野に入れて、大きなコミュニティにしていくことで、「Jforwardに声をかければ、海外でのビジネスが実現できる」ようにしていきたいと考えています。

Jforwardの事業展開にも、外部の力を取り入れ、Jforwardの未来を創っていく、そんなビジョンを描いています。

海外に出て働きたいという日本人はまだまだ少ないですが、少しでも興味があって成長したい方は、絶対に海外にでた方がいいと私は考えています。様々な価値観の人と出会うことで、自分の人生に向き合う機会が増えたり、グローバルな視点で考える力がついたり、日々成長を実感できる環境です。

もちろん自分次第ですが、楽なことより過酷でも面白いことやっていきたいと思っている人は絶対後悔しないと思います!
一緒に冒険できる仲間が増えることを楽しみにしています。

日本人コミュニティで世界と戦う。


庄司 美砂子 Misako Shoji
Community Director

山形県出身。学生時代、「世界に通用する人財になる」をモットーに1年間のアメリカ留学でグローバル力を強化。2016年4月より株式会社ネオキャリアに新卒入社。同期200人中最速でマネージャーに昇進。退職後、挑戦の地と決めていたニューヨークに移住を決意。2019年Jforward入社。JAPAN Fesの出店営業を担当し、1000店以上の誘致に成功。全米展開に向け、全米JAPAN Fesの促進などに努める。2024年より、Community Deptの立ち上げを担い、アメリカでのコミュニティ作りを推進する。